2020年1月1日水曜日

目次

昔から、人に相談されることが多い。
そこで、よく聞かれること、よく答えることをまとめてみた。
ときには自分なりの市場考察なんかも入れてみようと思う。

これは出来の悪い私が、ない頭で考えて、書いた考察なので、
細かく緻密に考えられる人は読まない方がいいかもしれない。
そんな私だから、何もえらそうなことはいえないが、
口にして消えていくのでは虚しいだけので、こうやって言葉にしておこうと思うのである。

絶対普遍の理論なんて作れっこないので、話半分で聞いてくださいまし。

■キャリア論(何をやるか?)
じぶんはなにものか
X+Yそして+Z
ふわふわのXからかちかちのXへ
Y:とれんどぴょんぴょん
Z:本能理論
大学生が就職活動で一番間違えること
安西先生、クリエイティブな仕事がしたいです!
■成長論(どうやって出来るようになるか?)
ホップがたいせつ
だいばってきされたらきをつけろ
人はなりたいと思ったようにしかならない
達成目標を設定する
考えるコツ
上司への相談の仕方
悩んだら訊く
解けない問題があったときに考えること
焦らないための方法
スーパーギークに教えてもらった上達の方法
連続的成長と非連続的成長
■起業論(現在の私の問題意識)
起業のふぇーず
最後に勝つのは経験20年のベテラン
シェアオフィスをえらぶ
極意は真似できないから極意
好きな起業家・Webサービスを理解しておく
起業した理由
企業文化は会社設立90日で出来上がる
「へい、兄さん、起業怖くないですか?」
高付加価値労働のみに専念するという思想は本当に正しいのか?

■市場考察(お勉強)
AppBankの非常に賢い戦い方
ググレカスじゃなくて、情報降ってこいカス
「今でしょ!」の時代
「今でしょ!」の時代 その2 - その次に来る流行を予測
スマホでピザの大冒険
最後に勝つのはコンテンツ作りのプロ

□著者情報
・Twitter:https://twitter.com/#!/dongchuang
・NAVER:http://matome.naver.jp/mymatome/dongchuang
・The Interviews:http://theinterviews.jp/dongchuang
・会社HP:http://www.crisp.bz/index.php
・会社FBページ:http://www.facebook.com/pages/Crisp/113271445449618
・アスキー記事:http://ascii.jp/elem/000/000/679/679784/



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2014年8月4日月曜日

NAVERまとまーの週末

NAVERまとめというWebサイトが大好きです。

2009年7月にリリースされたサイトなのですが、2010年くらいから注目していて、一時はNAVERまとめの会社に就職しようかと思ったくらいです。
こんな素敵なプロダクトが作れる会社はきっといい会社に違いない!と思ったのでしたが、そういう会社を創る、という意識でスタートアップへ就職することにしました。その後、この会社はLINEを生み出します。そのときは、やはりそうであったか、と思ったものでした。

NHN(現在のLINE株式会社)主催のオフ会にも行きました。
猛者のまとまーがいっぱいいて、最高でした。

そんな私が作った「まとめ」で一番思い入れがあるのがこれです。

【175名収録】フォロワー数が半端ない「人気踊り手」をとことんまとめてみた。【踊ってみた】
http://matome.naver.jp/odai/2136761180332754101

ニコ動の「踊ってみた」カテゴリで人気の方たちをひたすらまとめた、という内容です。
私自身が「踊ってみた」好きだし、こういうのをまとめたら、きっと伸びるだろう、と思ったら、いろんな形で伸びたので、驚いています。

NAVERまとめはSEOが強いです。なので、「踊ってみた」や踊り手の名前といったキーワードで検索されると上位に上がります。そのため、ほぼ毎日100-200のトラフィックがあります。

また、踊ってみた界隈のソーシャル効果が上がります。踊り手さんに補足されると、多くの踊り手さんやファンの方に広がり、1日に数千PVが上がります。超人気の踊り手さんにツイートされると、1日で万単位のPVが取れることもあります。
こういうのを見ると、ソーシャルの拡散力ってすごいなあと思うのです。

「踊ってみた」業界では結構有名なまとめになっているようで、かなりの人が見ているようです。この記事をきっかけに仲良くなった踊り手さんもいるくらいです。まとめを通じて出来るつながりというのも面白いなと思いますし、これからも継続的に更新していきたいと思っています。

そんなことを考えながら、この週末も、この記事をメンテナンスしました。
当初は130名を紹介する記事でしたが、いまや175名です。このペースですと、200名超えする日も遠くないでしょう。

NAVERまとめ、最高です!



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2014年5月24日土曜日

最後に勝つのはコンテンツ作りのプロ

新しいサービスが登場すると、旧来のプレーヤーは過去のプラットフォームに固執した発想をするから、成功しない(というか、そもそもチャレンジしない)、という話をよく聞きます。例を挙げるとソシャゲで、ソシャゲ勃興当初は、コンシューマゲームの制作者やユーザの少なくない数の方が、「こんなのゲームじゃない」と嘆かれたのではないかと思います。

しかし、勃興期はともかく徐々に市場成熟に向かうと、状況は変わってきます。ネイティブアプリも増え、作り込まれたゲームがより可能になっていきます。コンシューマゲーム業界から、その道10年、20年の達人がソシャゲ業界にも参入し、ゲーム作りの本質を押さえつつ、新しいプラットフォームでのやり方を果敢に吸収、ヒットを飛ばしていきます。プラットフォーム初期は、そのプラットフォームと発生的に先乗りしたコンテンツがもてはやされますが、最後に勝つのはやはりコンテンツ作りの本質を押さえたプロによる、新しい場を踏まえて作り込まれたコンテンツのように見受けられます。

さて、この経験法則はなかなか汎用性があるように見えませんでしょうか?結局はいいものを作る力とその豊富な経験が必要で、それは一朝一夕に養えるものではないからです。寡聞ながら、いま、ネット業界では動画の時代だと言われているようですが、ここで勃興するコンテンツクリエイターは果たして長期的勝者になりうるでしょうか?

杓子定規的に言うと、答えはNOです。オンライン上でのコンテンツクリエイターが事務所契約するなど、「プロ化」が進んでいますが、実際に勝ち星を上げていくのは、オンラインの特性を(1-2年試行錯誤で苦労を重ねたとしても)研究し勝つであろう、旧業界出身の頭の柔らかいプロだと思います。ちなみに、プロが趣味でオンライン投稿してネット人気を博しているケースも初期から少なくないので、この手のクリエイティブはやはりプロ優勢という経験則を裏付けるのではないかと思われます。

メディアについても同様かと思われます。ブロガー・ソーシャルブロガー・ビデオブロガーなど、アマチュアやセミプロの書き手がメジャー媒体にないユニークな切り口(と体を張った執筆)で面白い記事をリリースしていきますが、やはり、長期戦になると、プロの物書き・編集者が優勢かと思われます。無料だから書くインセンティブが小さかっただけで、ビジネスモデルの成熟などに伴い、書く必然性が高まると、当然実力のあるプレイヤーが参入してきます。

もちろん、「ネット上がり」のクリエイターが勝ち続ける可能性はなくはありません。しかし、それは、早期にあまりにも人気を集めすぎて「勝ち逃げ」ている可能性があります。フォロワー数が圧倒的であれば、後発よりも多少見劣りするコンテンツでも、ある程度面白ければ、後発者より先に拡散し、主導権を握れます。ネットの世界は投稿者の間でもやはり先行者利益があるかと思います。ただし、その先行者利益に預かれるのはごく少数です。

このコンテンツ作りの新興者というのは、ベンチャー企業に非常によく似ています。若くて未経験で、でも、勢いがある。それをベテランが豊富な経験でたしなめ、成長を見守る、ということができれば、失敗もあるだろうが、大きな成功もありうる、ということになります。そうした、新プラットフォームにぽっと現れた者をフィーチャーし、大きく育てうる存在というのはこれから必要なのではないかと思います。それもまた、新しいプラットフォームの特性の前に試行錯誤しつつも、育てるプロこそが勝負に強いのではないでしょうか。

「先行勝利」のために必要な要素はここに包含されていませんが、「継続勝利」という観点から考えると、またちょっと違う見え方がするのではないか、と思い、筆を執った次第です。

とはいえ、プラットフォームのあり方が違えば、この経験則とは少し違った未来を示しそうです。その前段として、次回は、プラットフォームに乗っかるコンテンツの可能性について考えてみたいと思います。



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2013年7月27日土曜日

スマホでピザの大冒険 #マーケティング

先程、ドミノ・ピザが数百万円で制作したアプリで、数億円の売上貢献を得たという記事を読みました。
「数百万円で制作したアプリが数億円の売り上げ貢献」、ドミノ・ピザのマーケティング部長 
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130726/494483/

ドミノ・ピザはスマホ初期からアプリをリリースし、スマホからの注文に積極的でした。位置情報を取得して、そこにピザを持ってきてもらえるというのは、シンプルだけれども、決して簡単でないオペレーションだと思うので、その企業努力は、素晴らしいものだなと当時、強く思ったものでした。

ドミノ・ピザ専用iPhoneアプリ、GPSでピンポイント配達 野外もOK 
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1003/08/news055.html

そして、先日話題になった初音ミクとのコラボのアプリも、見事だったなぁと思うのです。
Domino’s App feat. 初音ミク: ドミノ・ピザを写せばARでオリジナルライブが見られるぞ!無料。 
http://www.appbank.net/2013/03/07/iphone-application/559782.php

それにしても、スマホからのオンラインオーダーの比率が20%超というのはすごいですよね!
そして、70~80%になるだろうという将来予想をしているのも、なかなか簡単にはできないアグレッシブな想定だなぁと思うのです。未来をアグレッシブに読む、というのは大事な姿勢ですよね。勉強になります・・・
2011年度には全体の7%程度だったスマートフォンからのオンラインオーダーの比率は、2012年度には17.6%になり、現在は20%を超えた。オンラインオーダー全体の割合は「将来的には70~80%になるだろう」と池田氏は予想する。 
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20130726/494483/

同時に、私が面白いなあと思ったのは、デリバリーによる代引きだと、Apple税を逃れられるということでした。

iPhoneアプリ内で決済すると、30%の手数料をAppleに持っていかれてしまいます。Apple税おそるべしです。しかし、デリバリーによる代引きであれば、その心配は要りません。


Webの世界では、AppleやAmazonがどんどんプラットフォームを広げていって、オンライン決済の領土を侵食していってしまっているので、そこから逃れるには、リアルで決済するしかないのだろうなと思います。

アーティストのファングッズとか、イベント会場で売れていますし・・・

とはいえ、そんなところにも、Squareが入り込んでいるので、究極的には、私たちはグローバル企業の決済陣取ゲームからはやはり逃れられないのでしょう。


それでも当面は、アプリを集客の入口にし、集金の出口はなるべくリアルにするのがよさそうに見えます。


ドミノ・ピザの記事を読みながら、そんなことをつくづく思うのでした。


・・・と思ったら、第2弾始まっています。
うまく行ったら、すかさず二の矢を放て、ということでしょうか。
ドミノ・ピザのアプリ戦略からは、いろいろ学ぶことが多いように思います。
ドミノ・ピザ×初音ミクのコラボ再び 注文アプリが進化、ミク割、ミクボックス第2弾も 
http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1307/16/news018.html


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2013年7月6日土曜日

「今でしょ!」の時代 その2 - その次に来る流行を予測 #マーケティング

この記事は「『今でしょ!』の時代」の続きです。
http://dongchuang.blogspot.jp/2013/06/blog-post.html

今は、意志の強さが称えられる「意志の時代」ですお、という記事を書いたのですが、ちょうどブログを書いたタイミングで、DeNA創業者の南場さんの講演が話題になったようです。

「人や自分に向かわずに、コトに向かう」というのがメッセージらしい。
他人の評価や自分に出来る・出来ないの能力ではなく、定めた目標に純粋に向かいなさい、ということだそうです。
すごく熱いメッセージですね。
http://matome.naver.jp/odai/2137283171836034701

このメッセージを実録したNaverまとめ記事が、あっという間に10万PVを超えるというのは、多くの方の共感を集めたのだと思います。

これも「意志の時代」だな、と思うのです。

こういうとき、とかく人間は、猪突猛進になりがちなので、うだうだ考えすぎるのもNGですけど、何も考えずにやっちゃうのも危ないので、考えられる限りは考えて、実行して、軌道修正する、という基本に徹したいなぁーと思います。
「コトに向かう」というのは、そういうことだと思いますので。

時流に乗るマーケティングをするならば、「意志」をキーコンセプトにしますが、先取りマーケティングをするならば、「知性」をキーコンセプトにすると思います。
人は、勢いづいてやってしまった後、考え直そうとする性質がありますからね(´・ω・`)

予測など、実に勝手なものではありますが、南場さんの講演録を読みながら、そんなことを思うのでした。


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2013年6月27日木曜日

「今でしょ!」の時代

東進ハイスクールの林修先生の「いつやるか?今でしょ!」はすごくインパクトがあります。
今年、ここまでブレークしているのは、LINEのスタンプで採用されたからなのではないかと思うのですが、そう考えると、激的に流通しているスマホアプリが流行を生み出すという、非常に現代的な現象なのですね。

それはさておき、10年以上昔、作家の赤坂真理さんが語った新聞記事のことを思い出します。詳しくは思い出せませんが、 ”時代は10年単位で動く。知の時代、人気の時代、意志の時代など、10年単位で時代の潮流が変わるものだ” というようなもので、強く印象に残ったものでした。

80年代のニューアカデミズムは知の時代の最たるものと言われていますが、今ってまさに、意志の時代だなあと思うのです。あまりにも混沌としすぎていて、先が見えない、しかし、生き抜くしかない、やるしかない…そんな時代の空気があります。

今の起業ブームもその一端かと思いますし、中高生を中心に、漫画『進撃の巨人が大人気なのも、絶望的までに理不尽な状況でも何が何でも生き抜くしかないんだという世界観が、先の見えない日本の社会の空気感にマッチしているのではないかと思ったりするのです。ホリエモン・カムバックに対して、皆が妙な期待感を持って迎えたのも、ホリエモンを「金力の人」ではなく「意志の人」として再解釈して、時代の空気に合わせて読み直した感があります。
※有名人を本来の人となりではなく、時代の空気に合わせて、解釈してしまうという性質は否めないのではないかなあと思ったり。

そんなわけで、いまは意志の時代です。人や商品・サービス、ライフスタイルをプロモーションするときは、「意志のある自分になるための生活提案」をするのが良いかもしれません。勝手な時代観かもしれませんが、そんなことをつらつらと思うのでした。

よし、意志貫徹アプリでも作るか(笑)




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2013年1月17日木曜日

高付加価値労働のみに専念するという思想は本当に正しいのか?

ある日、休暇中の後輩に、仕事を手伝ってもらいました。

オンラインマーケティングに強い彼に、ソーシャルメディアの活用方法を考えてもらい、
具体的なアクションレベルまで落とし込んでもらいました。
頼りになる後輩で、持つべきものは優秀な後輩だとつくづく思った次第です。

後輩の仕事ぶりに感心しながら気づいたのは、
彼に企画してもらったアイデアを実行するためには、
最終的に、何百回・何千回と単純な反復作業をする必要があることでした。

後輩は、「これは僕のやる仕事ではないですね」と言いました。
その意味するところは、優秀な彼は付加価値の高い仕事に専念し、
単純作業は他に任せられる人に任せるべきだという考えです。
これは、非常に経済合理的な正しい考え方です。

実際、私自身も、コンサル時代にそのような労働思想に従い、
次に就職したベンチャーでも、自分がなるべく仕組みに落として、
作業は作業が得意な人に任せるようにしていたものでした。

しかし、自分の会社のような、本当に始まりの始まりに位置するスタートアップでは、
この合理的思想は意味があるのだろうかと疑問に思うことがあります。

「何が合理的で、何が非合理かどうか以前に、とにかく自分がやらないと始まらないのが現状じゃない?」
——そんな風に思うのです。
リソースの潤沢な企業ならともかく、
いま、1人で、いろんな人の助けを得ながら回しているここでは、
とにかく自分が何でもトライし、泥臭くやるしかないのです。

そう思うと、頭で考えて仕事を割り振るというよりかは、
とにかく実行に移して、頼れるときには人に頼る、
それのみだ、とも思うのです。

組織にいた頃は、「これはやる、あれはやらない」、
と振り分ける思考がありましたが、
今は「とにかくやる」思考です。
とにかくやって、ある程度組織化したところで初めて、
「これはやる、あれはやらない」思考が意味をなしてくると思うのです。

でも、単純作業でも泥臭くやっていると、
作業の書類やデータの中から光る何かが見つかり、新しい気づきが得られます。
非合理なように見えて実は価値がある、そんな世界もあるのです。

組織化し、早く任せられる人を迎えることも大事だなと思いつつ、
作業する現場の中で多くを学べることも素晴らしいことだなと思いながら
ボタンを連打するのでした。


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