2012年2月4日土曜日

AppBankの非常に賢い戦い方

(※2012年2月4日にこのブログを書いたのだが、同月23日にジャフコより増資を受けたというニュースが流れたhttp://gamebiz.jp/?p=52386。AppBank村井さんがガイアックス上場時のメンバーだったという経歴も踏まえると、下に書いたようなシナリオは最初からある程度頭のうちに入っていた可能性が高い。)

「今、注目しているベンチャーどこですか?」と訊かれたら、AppBankと答えるかもしれない。

iPhoneのapp storeを見ると、AppBank製のアプリが上位に食い込んでいる。

ポケットべガスしかり、今日の運勢しかり。

あれ、アプリレビュー屋さんじゃなかったの!?となる。

アプリレビューに始まり、アクセサリー販売を始め、そして今やオリジナルアプリで稼いでいる。

何でどの程度儲けているか、数字を把握しないと明言できないが、

・アプリレビューで独自の地位を築き
・アプリビジネスのノウハウ・人脈を蓄積し
・レビュー・アクセサリー販売でユーザー接点を確保し
・しまいには自らアプリを作る
という進め方には頭が下がる。

しかも、アプリは、カードゲーム、占い、など、誰もが毎日使う定番アプリ。

ダイヤルキューツー、i-mode、ポータルサイト、スマートフォン、、、

と、どの時代でも必ず黎明期に流行るのは、こうした定番サービスである。

それを手堅く取りにいくところが心憎い。さすがである。

何百、何千とアプリを見ているから、間違いなく企画・開発の勘所は分かっているだろうし、

委託開発するにも、人脈があるから、ライトパーソンを見つけられるだろう。

そして、自前の強力なプロモーションメディアを持っている。

時代の普遍法則をきっちり押さえたこの戦略は、ひょっとしたら、最初から構想していたのではなかろうかと思ってしまうほどだ。だとしたら、この会社、まだまだ化けるかもしれない。
(偶然と必要の成り行きだとしても、それはそれで面白い)

この記事で、島田紳介のXとYの話に触れているが、XとYを上手に使った優れたビジネスである。

世界をどう変えるのかはさておき、見事なお手前である。


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