2012年2月6日月曜日

大学生が就職活動で一番間違えること

大学時代の自分を振り返って、それは、Yの分析だったと思う。
(あくまでの自分の体験談であるが、似たような経験を持つ方は少なくないのではなかろうか)

X:自己分析 ⇒ ○これまでの経験も、強み弱みの分析も、時間を掛ければ十分出来る
Y:市場分析 ⇒ ×自分が選んだ業界・職種での経験がその後のキャリアをどう制約するか、十分に理解していなかった
Z:本能    ⇒ ○大学時代、やりたいことを存分にやったし、就職先も本能で選んだ

学生と社会人の情報格差というのは実は埋められる。当事者の話を聞けばよいだけだからだ。

コンサルがどういう仕事かをよく理解していたから、「5年後、どの世界にいっても頑張っていくだけの土台を作る」という当時の目的に適した選択ができたと思う。(今の土台がいいかはさておきw)

しかし、中で働いている人でも分からないようなキャリアビューが必要だった。
10年先までが分からなかった。

とても贅沢な話だし、目の前のことを頑張るでもいいのだが、見落としがあったといっていい。

「コンサルを卒業すれば、企業の経営企画、ゆくゆくは経営者になれる」、といわれていて、
それは必ずしも間違っていないが、それは「コンサルになると何になれるか」であって、
「コンサルになると何になれないか」を語っていない。

コンサルのキャリア制約は、
・経営サイドになれても、商品サイドはなかなかやらせてもらえない
・現場を動かせるようになるには、自分が変わる(脱コンサルする)ための修業期間がいる

具体的に言うと、
・学生時代、起業経験がある人は(商品開発や営業等)、コンサル卒業後、即起業しても強い
・学生時代、上記経験のない人は、コンサル卒業後、事業会社で修業している(但し、脱コンサルには非常に苦労する)

こういうことは、中で働いている間は(頭で分かっても)十分理解しきるのは難しい。
なので、一度辞めて外に出ている人の話も聞く必要が出てくる。

コンサルに限らず、広告代理店でも商社でも金融でもメーカーでも、
キャリア制約という問題があるはずなので、よく研究しておくとよかったなあと思う。



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