2014年8月4日月曜日

NAVERまとまーの週末

NAVERまとめというWebサイトが大好きです。

2009年7月にリリースされたサイトなのですが、2010年くらいから注目していて、一時はNAVERまとめの会社に就職しようかと思ったくらいです。
こんな素敵なプロダクトが作れる会社はきっといい会社に違いない!と思ったのでしたが、そういう会社を創る、という意識でスタートアップへ就職することにしました。その後、この会社はLINEを生み出します。そのときは、やはりそうであったか、と思ったものでした。

NHN(現在のLINE株式会社)主催のオフ会にも行きました。
猛者のまとまーがいっぱいいて、最高でした。

そんな私が作った「まとめ」で一番思い入れがあるのがこれです。

【175名収録】フォロワー数が半端ない「人気踊り手」をとことんまとめてみた。【踊ってみた】
http://matome.naver.jp/odai/2136761180332754101

ニコ動の「踊ってみた」カテゴリで人気の方たちをひたすらまとめた、という内容です。
私自身が「踊ってみた」好きだし、こういうのをまとめたら、きっと伸びるだろう、と思ったら、いろんな形で伸びたので、驚いています。

NAVERまとめはSEOが強いです。なので、「踊ってみた」や踊り手の名前といったキーワードで検索されると上位に上がります。そのため、ほぼ毎日100-200のトラフィックがあります。

また、踊ってみた界隈のソーシャル効果が上がります。踊り手さんに補足されると、多くの踊り手さんやファンの方に広がり、1日に数千PVが上がります。超人気の踊り手さんにツイートされると、1日で万単位のPVが取れることもあります。
こういうのを見ると、ソーシャルの拡散力ってすごいなあと思うのです。

「踊ってみた」業界では結構有名なまとめになっているようで、かなりの人が見ているようです。この記事をきっかけに仲良くなった踊り手さんもいるくらいです。まとめを通じて出来るつながりというのも面白いなと思いますし、これからも継続的に更新していきたいと思っています。

そんなことを考えながら、この週末も、この記事をメンテナンスしました。
当初は130名を紹介する記事でしたが、いまや175名です。このペースですと、200名超えする日も遠くないでしょう。

NAVERまとめ、最高です!



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2014年5月24日土曜日

最後に勝つのはコンテンツ作りのプロ

新しいサービスが登場すると、旧来のプレーヤーは過去のプラットフォームに固執した発想をするから、成功しない(というか、そもそもチャレンジしない)、という話をよく聞きます。例を挙げるとソシャゲで、ソシャゲ勃興当初は、コンシューマゲームの制作者やユーザの少なくない数の方が、「こんなのゲームじゃない」と嘆かれたのではないかと思います。

しかし、勃興期はともかく徐々に市場成熟に向かうと、状況は変わってきます。ネイティブアプリも増え、作り込まれたゲームがより可能になっていきます。コンシューマゲーム業界から、その道10年、20年の達人がソシャゲ業界にも参入し、ゲーム作りの本質を押さえつつ、新しいプラットフォームでのやり方を果敢に吸収、ヒットを飛ばしていきます。プラットフォーム初期は、そのプラットフォームと発生的に先乗りしたコンテンツがもてはやされますが、最後に勝つのはやはりコンテンツ作りの本質を押さえたプロによる、新しい場を踏まえて作り込まれたコンテンツのように見受けられます。

さて、この経験法則はなかなか汎用性があるように見えませんでしょうか?結局はいいものを作る力とその豊富な経験が必要で、それは一朝一夕に養えるものではないからです。寡聞ながら、いま、ネット業界では動画の時代だと言われているようですが、ここで勃興するコンテンツクリエイターは果たして長期的勝者になりうるでしょうか?

杓子定規的に言うと、答えはNOです。オンライン上でのコンテンツクリエイターが事務所契約するなど、「プロ化」が進んでいますが、実際に勝ち星を上げていくのは、オンラインの特性を(1-2年試行錯誤で苦労を重ねたとしても)研究し勝つであろう、旧業界出身の頭の柔らかいプロだと思います。ちなみに、プロが趣味でオンライン投稿してネット人気を博しているケースも初期から少なくないので、この手のクリエイティブはやはりプロ優勢という経験則を裏付けるのではないかと思われます。

メディアについても同様かと思われます。ブロガー・ソーシャルブロガー・ビデオブロガーなど、アマチュアやセミプロの書き手がメジャー媒体にないユニークな切り口(と体を張った執筆)で面白い記事をリリースしていきますが、やはり、長期戦になると、プロの物書き・編集者が優勢かと思われます。無料だから書くインセンティブが小さかっただけで、ビジネスモデルの成熟などに伴い、書く必然性が高まると、当然実力のあるプレイヤーが参入してきます。

もちろん、「ネット上がり」のクリエイターが勝ち続ける可能性はなくはありません。しかし、それは、早期にあまりにも人気を集めすぎて「勝ち逃げ」ている可能性があります。フォロワー数が圧倒的であれば、後発よりも多少見劣りするコンテンツでも、ある程度面白ければ、後発者より先に拡散し、主導権を握れます。ネットの世界は投稿者の間でもやはり先行者利益があるかと思います。ただし、その先行者利益に預かれるのはごく少数です。

このコンテンツ作りの新興者というのは、ベンチャー企業に非常によく似ています。若くて未経験で、でも、勢いがある。それをベテランが豊富な経験でたしなめ、成長を見守る、ということができれば、失敗もあるだろうが、大きな成功もありうる、ということになります。そうした、新プラットフォームにぽっと現れた者をフィーチャーし、大きく育てうる存在というのはこれから必要なのではないかと思います。それもまた、新しいプラットフォームの特性の前に試行錯誤しつつも、育てるプロこそが勝負に強いのではないでしょうか。

「先行勝利」のために必要な要素はここに包含されていませんが、「継続勝利」という観点から考えると、またちょっと違う見え方がするのではないか、と思い、筆を執った次第です。

とはいえ、プラットフォームのあり方が違えば、この経験則とは少し違った未来を示しそうです。その前段として、次回は、プラットフォームに乗っかるコンテンツの可能性について考えてみたいと思います。



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